HINA-MATSURI

INTERVIEW

楽器周りをサポートする冨田から見た日向秀和。

[2017.12.27]

ストレイテナー、Nothing's Carved In Stoneのライブを中心に楽器周りのケアを担当し、メンバーからも“トミー”の愛称で親しまれている冨田敦さん。冨田さんから見たベーシスト・日向秀和について話を聞いた。

撮影:中川有紀子

ベーシストとして4弦に拘りつつ姿勢が柔軟

まず、冨田さんが、どんなお仕事をされているか教えていただけますか?

冨田「ミュージシャンのライブ、レコーディングにおける楽器周りのケアをしています。ストレイテナー、Nothing's Carved In Stoneを中心にやらせていただいております」

日向さんとの出会いは?

冨田「僕は、NUMBER GIRLの後期のローディをやらせていただいていて、向井(秀徳)さんがZAZEN BOYSを立ち上げたときにその流れで呼んでもらって、そこで日向くんと初めて仕事をしました。その頃のストレイテナーは、楽器スタッフが決まっていなくて、日向くんから“手伝ってほしい”と声をかけてもらい、ストレイテナーもやらせてもらうようになりました。Nothing's Carved In Stoneに関しても、日向くんがマネージメントに相談してくれて、やらせてもらえるようになりました」

 日向さんと一緒にお仕事をしてみて、ミュージシャン、プレイヤーとしての印象はいかがでしたか?

冨田「ART-SCHOOLでのプレイを見たことは、勿論あったのですが、ZAZEN BOYSでのプレイを見てこんなに引き出しのある人なんだとビックリしましたね。ART-SCHOOLのときは、ピック弾きでしたけど、ZAZEN BOYSでは、指弾きやスラップもやっていて、驚いたのを覚えています。話を聞いたら、ピック弾きを後からやるようになったと聞いて、それにもまた驚きました」

付き合いとしては、15年くらいになりますか?

冨田「もうそれくらいになりますね」

日向さんはベースのプレイもすごいと思いますが、足元のエフェクターの種類も多いベースシストですよね?

冨田「そうですね(笑)。日向くんは、エフェクターの収集家というわけではなく、必要に応じて増えていきましたね。とくにナッシングス(Nothing's Carved In Stone)は、エフェクティブなバンドだったりもするので。あとは、ありがたいことに楽器屋さんからエフェクターを試してみませんか?という機会も多いので、それでお借りしてそこから曲ができたりということもあるようです。試してみて面白いと思ったらすぐに曲作りで使用していたり、音楽も詳しいし、新しいことを取り入れたり、姿勢が柔軟ですね。高価なものやビンテージが特に好きというわけでもなく、自分にとって合うか合わないかというジャッジは、早いように感じます」

側で見ていて、ベースへのこだわりを感じる部分はありますか?

冨田「ベースと言うとリズム楽器で、良い意味でバンドを支えるというイメージがあるかと思うのですが、そういうスタンスだけではない感じがします。バンドをしっかり支えながら、ベースでの可能性を追求するというか。しかも、4弦に拘っているのもカッコイイですね。可能性を広げるという意味では、5弦ベースなどの多弦ベースを使用している方も多いと思うのですけど」

今、日向さんがライブでメインで使用しているベースは何本くらいあるのですか?

冨田「テナーもナッシングスも、4〜5本ですね。」

特に、冨田さんがベースのケアで気にかけていることは?

冨田「日向くんは、忙しくなってくると特に弦高の感じを気にするので、そこは気にかけていますね。疲れてくると、微妙な違いでも感じるようなで、弾き難かったりするみたいです。これはベースのケアということでは無いのですが、テンションというか気持ちの面は、ハッピーに気持ちよく演奏して貰いたいという思いが基本にあります。もちろん機材のことも大事なんですけど、人として信用してもらうことが大事かなと思っています」

1月7日の「HINA-MATSURI」は、冨田さんは大忙しの1日になりそうですが、どんな1日になりそうでしょう?

冨田「出演されるバンド(SESSIONも含め)が全部カッコイイので、参加するみなさんが“楽しかった!”と笑顔で終われる1日になるといいですね。集まるお客さんには、日向くんの歴史や、やってきたことの集大成を少しでも感じてもらえたら、素敵な 1日になりそうですね。僕は、力まずに、いつも通りにサポートができたらと思っています」

HINA-MATSURI

ストレイテナー、Nothing's Carved In Stone、FULLARMOR、etcで活躍し、揺るぎないミュージシャンシップを持ち、間違いなく日本を代表するベーシストのひとりである「ひなっち」こと日向秀和のベース道四半世紀を記念しての日向秀和を中心とした音楽のMATSURI!!!